地域 NO.1!!京都 楽水庵の顎関節症ブログ

口を開けると顎が痛い等でお困りの方に読んでいただくと幸いです。

首の張りが強いと、何故顎関節症の症状がキツくなる?

前回に顎関節症の症状は、頭蓋骨・首・肩の筋肉の張りが強いと出やすいと書きました。

特に関連性が高いのが、首の筋肉の張りです。

耳の後ろに乳様突起(にゅうようとっき)と呼ばれる突起があります(乳様突起についてはこちらをお読み下さい)。そこに多くの首の筋肉が付着していますし、直接付着していなくてもすぐ傍を通っている筋肉も多いのです。これらの筋肉の機能が低下していると乳様突起を引っ張ってしまい、更に顎関節周辺の筋肉とかも引っ張ってしまうのです。

 

一例を挙げると、先月来られた高校の吹奏楽部でトロンボーンを吹いている生徒さんですが、前日に朝から夕方まで練習していたそうで、元々顎が痛いそうなのですが、その日は朝から顎の痛みもひどいし耳にも痛みを感じていました。痛いのは右でした。

まず、頭蓋骨の筋肉と首の筋肉をほぐしていった時に、右の中斜角筋(ちゅうしゃかくきん)と呼ばれる首を横に倒す筋肉が異常に張っていました。トロンボーンを吹く時には楽器を持っているのと反対側に首を倒す事がよくあります。左に首を倒し過ぎて右の中斜角筋が伸ばされ過ぎたのです。

これが顎関節症を悪化させた一番の原因と推測されました。

首の張りをほぐし顎関節周辺の筋肉・靭帯を調整すると、顎と耳の痛みがかなり消えました。

 

このように、顎関節症を緩和するのに首の筋肉の張りを緩和する事は非常に重要です。私の施術では、顎関節周辺に掛ける時間よりも首をほぐす方が圧倒的に時間が掛かります。顎関節周辺だけ調整しても、それは本当の意味での対処療法にしか過ぎず、根本的な改善には程遠いからです。

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